成果を上げるために日々動き回る現代人

今日は明日のための1日

茶道とは美味しいお茶を入れるための作戦ではありません。茶道とは美味しいお茶を入れるためのノウハウではありません。茶道とはお茶を入れることで無我に入り至福に至るための行為です。剣道も相手を叩きのめすためのノウハウでもツールでもなくその行為を通じて無我に入るための道、修行です。勝ち負けに価値をおいているわけではありません。つまり結果は二の次三の次、その行為を通じて自我を解放する行為です。

成果を上げても至福には至らない、成果は個人を解放しない

成果が人を至福に至らせるならば億万長者、成功者、著名人、金メダリスト、などで自殺者はいないはずですが実際はそうでは無いです。成功の可否に関わらず自殺者が存在するのは成功が人を至福に至らせないことを証明しています。日本人の多くが今日を明日、明後日、将来のための準備期間に使うわけですがこれは全てこの理論、今日を成果のための道具にしてしまっているのです。美味しいお茶を入れるために今を犠牲にしているのです。これは茶道ではありません。

成果が個人を至福に至らせないならば成果を気にする生き方をやめよう

これまでの人生で成果や結果が個人を至福に至らせたことがないにも関わらずなぜ人はまた成果に依存した生き方をするのでしょうか。今まで一度たりとも成果や結果が永遠の幸福を保障してくれなかったのになぜまた成果、結果を期待した生き方に依存できるのか。これこそが自我の策略、自我の陰謀、自我の存続方法です。次の人参こそはあなたを永久に幸福にするはず、今まではたまたま間違えただけ、たまたま違っただけだ、、、これが自我の存続方法です。もういいでしょう、もう十分でしょう。この策略に振り回される生き方は。成果が人を至福に至らせるのではなく、成果を得るというきっかけを利用してそこから無我に入りましょう、そこから無我の境地、至福に入りましょう。成果と至福を物物交換しようという浅知恵は捨てましょう。至福は今ここで入れます。それは個人が入るのではなく個人を忘れた時、個人が抜け落ちた時に入れます。

(Visited 1 times, 1 visits today)