悟りとは個人の精神的抹殺

個人を抹殺する

悟りとは個人の精神的抹殺です、、、、個人がこの体の中に居るという思考、感覚を抹殺します。個人という存在が形成されたメカニズムを解説し、、個人が在るという思考が二度と出てこないようにすることです。天動説を真剣に信じ込んできた個人に、、地動説を解き、、、その個人が完全な理解を示した時に、、、それでも天動説を信じようという思考の動きが消えます。。。これが悟りです。個人の不在を完全に理解することです。

どのようにして個人が築きあげられたか

個人という存在が確立することを自我が形成されると言います、、まさにその通り、、、元々人間には自我が存在しないのです、、徐々に徐々に自我が形成されるように周囲からの声かけ、学習が行われるのです、、、「水泳で一番を取った私、、テストで0点を取った私、学校で人気者になった私」という記憶の全てがその個人を強固にしていき、、その記憶の全てが、、、価値観になっていくのです。

自我の形成を俯瞰すれば、、、俯瞰する存在が真我

自我の形成がなぜ起きるかといえば、、生命維持にとって有効だからです。。。先ず自分の名前が言えなければ就職できませんから、、食べていけない、、、、この体の中には名前があって、、その名前を意味する、、アイデンティティー、自己が存在するという思考を築くのです。すっかりと自分という存在がこの体の中に居るという思考、感覚が馴染みますと、、、この体の中の自分というストーリーがそこから展開していきます。この体が感じる全てをこの個人の経験として蓄積していくのです、、この記憶が個人を確定的なものにし、、年齢を重ねれば重ねるほどに、、、記憶、個人は大きく膨らんでいくのです。その膨らみは同時に苦しみの膨らみになりますから、、、どこかで弾け飛ぶか、、、悟りへの理解に進むのです。

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