負の感情とは何か?

負の感情、正の感情

負の感情とはなんでしょうか?ではその反対の意味の感情は?正の感情ということになります。負の感情はできれば避けたい、、ではその反対の正の感情はできれば味わいたい、、、これが人間の性です。別にこれは当たり前のことでしょう。この人間としての大前提、デフォルト、これが実は人間を苦しみの渦から逃れさせない罠です。負の感情は確実にあり正の感情も確実にある、そしてできる限り負の感情を味わないように工夫し、正の感情だけを味わっていきたい、、ということです。

正負の感情理論から抜ける

結論からお伝えすれば正負の感情はセットでありどちらか一方のみを得続けるのは不可能です。例えばギャンブルですがもしもギャンブルというモノが勝ち続けれるモノならば誰もギャンブルをやらないでしょう、あれば負ける悔しさというのが大前提にあって勝つ喜びがある。しかも圧倒的に負けが多い方が勝った時に嬉しいのであって勝って当たり前のようなギャンブルならば誰もやらないでしょう。つまり人間は負けが込んでからの勝ちを味わいたくてギャンブルをしています、しかも大金をかけて。どちらにしてもギャンブルはハマってしまうとなかなか抜け出せないのは負けることも勝つことも実は苦しい、、、勝ったから抜けれるというような代物ではなく中毒という偽りの快楽から人間は抜け出せないということです。

偽りの快楽とはこの自分のこと

偽りの快楽とはこの偽りの自分が大きく関わっています。ギャンブル好きをバカにする人は多いです、なぜ勝てないと分かっていてやるのか?と。ですがこの偽りの自分が好む快楽とは全て偽りの快楽です。なぜならば存在自体が偽るだからです。私というこの存在こそが思考がでっち上げた偽りでありだからこそ人間は負の感情が湧き出てきます、存在するだけで。この偽りの自分が得ようとする快楽は全部偽りになります、特に思考が指し示す快楽は偽りです、なぜならばこの思考こそが偽りの自分を形成するエネルギーだからです。まさか偽りの自分を作り出す思考がこの偽りの自分を解消するような提案をするわけがなく故に人間は常にこの思考に振り回されて偽りの快楽を得続けることで偽りの苦しみ、感情から逃げ続けていきます。ギャンブル、お酒、タバコ、たわいの無いお喋り、買い物、、、思考が再示す快楽は全て偽りの快楽であり偽りの負の感情を一時的に打ち消すのみです。そしてまた偽りの自分が消えないためこの正負の感情を得続けていきます。

正負の感情を観察する

楽しいを追い続けるのも、苦しいから逃げ続けることも実はどちらも目糞鼻くそでしてそこに優劣はありません。なぜならばこれらの行動は根本解決にならないからです、対処療法です。人間が生きている上での苦しみは自身が実は思考がでっち上げた偽りの自分であることがこしらえておりそこに気づくまでは延々と苦悩が続きます。苦しい、悲しい、辛い、楽しい、快適、、、これらの感情が偽りの自分から湧き出してきた時、これを観察する存在になることでその場で悟りに入ります。感情を観察することで安堵、歓喜、平和になります。何かがあったから楽しい、何かがあったから辛い、何かがあったから悲しい、何かがあったから孤独、何かがあったから幸福、、これらは全部偽りの自分から湧き出してきた二次的、三次的感情であり、、その根本には自身が偽りであることからくる違和感が支えています。

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