エックハルトトールの偉大さ

人間が書いた本ではない

悟り、ノンデュアリティー、エンライトメントこれらの世界に興味がある人の多くは彼の書籍を読んだことはあるでしょう。彼の本は人間が書いたモノではなく間違いなく無我、無心、真我が自我を介在しないで書いています。彼の本を読んでいると不思議にも思考がクリアー、感情もクリアーになっていきます。クリアーというと何もないという印象を与えるかもしれませんが熟睡した次の日のような感覚を一日中味わえるのです。思考がジャックしていない状態、感情がジャックしていない状態とは熟睡時の感覚であることが肌で感じることができます。

何かをするから楽しいは全部嘘

今日はこんな予定があるから楽しい、昨日はこんな用事があったから楽しかった、、これらは嘘の充実感です。本当の充実感はそのようなモノではなく静かな平和に襲われた感覚です、静かな安堵、静かな愛に襲われた感覚、これが二極、二元、正負を越えた感情による充実感です。何も予定がなくても静かに幸福、、この感覚とは思考、感情にジャックされていない無我、無心、真我の状態です。エックハルトトールはこの状態に意識的に入り書籍を書き上げたことが読んでいて感じます。

彼は思考、感情との同一化からの脱却に終始する

彼の書籍には非二元本特有の非二元ベースの書き方がありません。あくまでも人間という存在をベースに本が書き上げられています。私は当初これではせっかくの内容が最終的に自我に活用されてしまうのでは?と懐疑的に思う部分もありました。ですがこの書籍を何度も反復して読み返していくうちに、、自我のメカニズムを理解するだけで思考、感情のジャックが収まることを体感しました。一番重要なことは自我の乗っ取りから外れた世界の説明ではなくいかに自我がこのメカニズムを維持しているかに精通した方がより確実に無我に入れることだという理解に落ちました。自我は大変巧妙でどのような素晴らしい体験、気づきすらも知らぬ間に自我の手柄にしてしまいます。おかしい、いつの間にか苦しい感情が湧いている、、、このパターンです。エックハルトはこの点どこまでも自我のメカニズム、思考の乗っ取り、感情との同一化とそれだけの説明に終始することで自我のカラクリを壊滅的なまでに見抜いていきます。

(Visited 2 times, 1 visits today)