なぜ人は故郷に対し不思議な価値を感じるのか

この夢の登場人物は全員が故郷に帰りたい

この夢の登場人物は全員がある場所を求めています。それが故郷です。地方から都会に上京した人間がかつての実家に対し深い感情を抱くようにこの夢の登場人物は全員が故郷(全存在)を求めています。これが初期設定です。この故郷を求める感情が孤独感の正体です。この孤独感を常に他のもので埋めようとする動きがパートナー、親友、両親、子供などへの渇望です。結婚に興味がない、友人に興味がない、、子供に興味がない、、と他人に言えばこの夢物語で変人扱いされるのはこのためです。孤独を感じない人間はいない、それは勿論ですがその本質にはこの故郷(全存在)を求める動きがあります。

その故郷は今目の前にある

この夢の登場人物は全員が故郷(大いなる一つ)を求める旅を続けています。そしてその旅が困難を極めるのは大いなる一つはこの夢物語には落ちていないということです。夢から覚めた時に目の前にあります。そして夢から覚めるのは登場人物ではありません、夢を見ている全存在です。登場人物の中の主人公を通じてみるこの夢物語を意識する全存在が夢から覚めると全存在がそこにはあります。もしくは夢の主人公であるあなたが無心になって何かに取り組む時に思考が抜け落ち自我が解体しその瞬間無我になります、その時実はあなたは故郷にいるのです。なぜならばあなたがいないからです。あなたがこの夢物語にいない時そこには物語は存在できなくなります。あなたと物語はセットだからです。

故郷とは自分自身(全存在)であり故郷を離れているのも全存在が勘違いした存在

故郷とは自分自身のことです、故郷とはこの夢を見ている張本人、その人のことです。故郷(全存在)が勘違いをして個人として夢物語の中に登場しているのがこの夢物語であり帰る先とは自分自身なのです。そこにはやはり自分とは何を勘違いした登場人物が多数登場していてみんなで勘違いを続けています。とはいえあなたが主人公の物語には個人という確固たる存在は実はいるはずがなく(夢だから)個人に見える現象同士が関係を取り合っているだけです。

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