全体から突如現れた個人は全体に飢える

個人は実は全体に飢えている

この全体しかない世界において個人が突然生まれるわけですが生まれてきたわいいがなぜ生まれたのか?なぜ生きなくてはならないのか意味がわかりません。全体でしかなかったのが突然個人になってしまったわけです、寂しいし、居心地が悪いし、絶望感が湧いてくるしで苦しくて仕方がありません。そこで個人はこの世界の中に何か自分を満たしてくれるものはないか?と日々貪るように生活していくのです。

ですが何にも満たしてくれない

突然全体から個人になっても何が苦しいのかさえ分かりません。全体だった記憶は全く消え失せてしまいないのでただ苦しいだけ、ただ寂しいだけ、、、何が起きたのか全く分からないのです。これが大人の真の姿です。どこまで行っても何がこの苦しみを解消してくれるのか見えてきません。友達をたくさん作っても、恋人を作っても、ゲームをたくさんやっても、スポーツに興じてもいつもどこかで不安を抱えています。これが人間の真の姿です。

神仏に頼る

大人になってもこの居心地の悪さの真意が見えないことで人は神仏に頼るケースもあります。この心の大きな穴を埋めてくれるのは神や仏ではないか?ということです。ですがこの「自分」という大前提を壊さない限り、、この大きな穴は絶対に埋まらないのです。なぜならばこの自分という存在が全体を真っ二つに引き裂きそれこそが苦しみを生み出しているからです。

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