誰も生きていない

独立した個人はここには居ない

誰も生きていない、これは事実です。信じられない話かもしれませんがこれが事実です。世の中を見渡せばあらゆる生命体、人間、動物が存在しているように見えますが実は一つも独立していません。独立しているように見えます、確実に。ですがこの世に独立した存在は絶対に存在しません、なぜならばこの世は一つのエネルギーでできているので分離した存在は存在しえないからです。つまりどこまで行っても個別の存在は勘違いです。渋谷駅に行けば視界に何千人という人が見えますが一人として全体から分離した存在はいません、全員が分離していると錯覚を起こした生命現象です。

一つのエネルギーでこの世は誕生している

この世を浮かび上がらせているエネルギーを空と般若心経では説きます。そしてその一つのエネルギーが変幻自在に見える世界を色と称します。勘違いしてはいけないのはどちらも一つのエネルギーの表現だということです。キャンパスが色、キャンパスの土台が空です。そしてこれらは一つのエネルギーです。この一つのエネルギーがあらゆる表現をすることで渋谷駅に何千人の人間を出現させます、ですがこれは空が描くアート(色)です。自分がそのアートにいかに触れようと一つのエネルギーに触れているという事実は決して変わることはないのです。

誰もいない、だが誰もがいるように見える

本当はこの世には誰もいません、ですが自分から見れば確実に誰もがいます。これが色の世界です、究極のリアリティーの世界、それが色です。それを浮かび上がらせているのは空という一つのエネルギーです。自分という全体から確実に分離しておると錯覚できる存在が、色というあらゆる独立した生命現象が現れていると錯覚できるこの世を生きています。ですがやはりどこまで行ってもこの世はたった一つのエネルギー(空)で出来ていますから分離できるはずがないのです。

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