人格者とは何か?

人格者も非人格者も苦しみは同じ

これは夢です。この夢の中にいる限り人格者も非人格者も苦しみは同じです。同じように苦しいのです。この夢の中にいた状態で人格が苦しみを和らげてくれることはありません。なぜならば自分は人間であるという思い込みが苦しみを作り出しているのであってその人間の格の高さは苦しみの解体とは全く関係がないのです。ですがそれでも人間が人格者を尊敬するのは他の人とは苦しみの種類が違うということだけです。人格者も非人格者も同じように苦しんでいます。苦しみの種類が違うだけで苦悩者であることは何も変わりません。

あえて言えば人格者は苦しみの種類を変え続けた者

この夢の中では自身はこの人間であるという錯覚こそが苦しみを生み出します。五感が感じるのだから独立した存在である、この体があるのだから独立した存在であるという思い込みを人類全体で行なっているのです。夢の中で。だからこそ人格者の自殺、成功者の自殺、牧師さんの自殺、僧侶の自殺、グルの自殺はこの世界ではタブーです、苦しみを解明したと思われている人の死は多くの人々にショックを与えます。夢の中で。本当のことを言えば人格者とは苦しみを表面的に解消し続け苦しみの種類を変え続けてきた人々です。多くの方が将来の経済的悩み、健康的悩みを抱える中で人格者は尊厳を得続けていけるだろうか、周囲から評価され続けることができるだろうか、、という悩みを抱える者なのです、例えばですが。

夢の中で悩みを解消することは不可能

夢の中に自分という独立した存在があるというこの勘違いこそが苦悩を生み出していますから、この勘違いを解消することなく苦悩を解消することはありません。ところがそのようなメッセージに触れることはほとんどないために延々にこの夢の中で必死にもがき続ける人生(夢物語)を送っていくのです。一番重要なことはこの夢から覚めること。それだけです。

(Visited 3 times, 1 visits today)