感情の真相を知ると感情が湧かなくなる

不思議な現象が生まれる

感情とは本当に不思議なモノでこれは自我の餌です。自我を食いつなぐために感情は生み出されそれを自我が食べて生き残っていきます。そして自我が肥太れば太るほどに空腹感も上がっていくのでより感情が生み出されるというメカニズムに突入します。そしてその感情の基本はネガティブです。違和感、孤独感、不足感、倦怠感、喪失感、、、これらの感情が湧き続けることで自我は生き延びていきます。このメカニズムを理解しますと不思議なことに感情の湧き出しが静かになります。感情に対する自我の反応、思考の反応が自動反応で起きなくなることで感情が湧かなくなるのか、もしくは感情が静かになることで生き延びてきた自我が縮小化し結果感情の湧き出しが抑えられていきます。

感情的は全く優れていない、、

あの人は感情的だ、あの人は感情が豊だ、、、これは決して悪口ではありません、その人の個性を表現しただけのことです。ですが残念ながら感情の湧き出しメカニズムを理解しますと感情が湧き続ける方は自我が強烈に強いことが分かります。そしてその感情の多くはネガティブですから苦しい人ということになるのです。常にネガティブな感情が湧き続け、それを思考が解決することでさらに自我が肥大化していくという恐怖のメカニズムが進行している人ということになるのです。自我という思考に裏打ちされたメカニズムが居心地の悪さを生み出し、そこから得体の知れない感情が湯水のように湧くのがこの感情の正体です。

自分の思考に絶対的な自信を持つ人

自分自身の思考に絶対的な自信を持つ人はそのまま自分に自信を持つ人とも言えます。これは大変危険な状態でもありネガティブな感情が大爆発するケースでもあります。そしてその感情を常に思考で解決していくことで自我はさらに肥大化の一歩を歩んでいきます。苦しいという感情が湧いてきてもそれを直ぐに解決しなければ不安でたまらない、、なぜならば自分は優れた人間だから。これすらも自身を脅かす脅迫感になって自身を追い詰めていくのです。結果他人を寄せ付けない孤高な人間が誕生します。

成功を自我は自分のものにする

成功とは自我にはとっては最高の餌です。この成功は私(思考)が成し遂げたのだと自我の存続を絶対的なものにします。本当はこの成功こそ集中力に頼った無我の功績である可能性が高い、、、例えばイチロー選手などスポーツ選手を成功に至らせるのは過度な集中力、無心、無我状態でしょう。つまりこの成功には積極的に大いなる一つが絡んでいます。ところがこれを自我は独り占めにする、この思考(頭脳)、人格(自我)こそがこれを成し遂げたのだと威張り散らすでしょう。こうして自我は絶対的な存在に君臨しそこから負の感情が量産されます。自我とは負の感情生産機だからです。

(Visited 5 times, 1 visits today)