感情解消に思考を使うとドラマから逃れられない

思考とはこの「世」を作り出す機能

負の感情が湧いてきた時に多くの方は思考をフル回転してこの解消を行います。思考に絶対的な信頼を寄せる人間は負の感情が湧いた時こそ思考の出番、これを行います。ですがこれには大きな落とし穴が、、、思考とはこの世界を作り出す張本人だということです。この分離した世界は世の中の現象に対し名前を付けることで形成されているのです。例えば渋谷のセンター街に行くとしましょう、もしもそこに知り合いがいたらあなたはどうするか?確実に相手を見ます、相手に注目します。その瞬間にその相手以外は景色になるのです。このメカニズムを理解できたでしょうか?何千人という他の人間が風景になり名前を知っている人間だけがあなたの世界に飛び込んでくるのです。つまり人間とは名前をつけたモノだけが視界に飛び込んでくる世界なのです。この世は名前世界なのです。

思考はこの役目を担う

思考はこの視界に名前をつけこの人間に名前がついているモノに注目させます。名前がついているモノを毎日見て人間は生きているのです、逆に言えば名前がついた世界の中に生きているのが人間なのです。負の感情が湧き出した時に思考をフル回転してこの解消に臨むとどうなるか、、思考が強化されていきます。つまり人間は益々あなたの思考の世界に住むことになるのです、そしてその世界には居る自分自身は違和感を感じその違和感が負の感情になって湧き出してくるのです。そしてその感情をまた思考を駆使して解決を図ります。これが人間を苦しみのループから逃さない方法です。

人間ドラマからの脱却

負の感情を思考を駆使して解消すれば思考世界に人間はより没入するようになります。この世界は活気がなく退屈で生気がありません、居心地の悪い世界なのです。この世界から脱出する唯一の方法は負の感情が湧いた時に思考に頼らないことです、思考に頼ってその場しのぎの解決をするのではなくその感情をしっかりと観察します。その感情観察に集中します。その感情観察をするために今に在るようにします。感情観察から無心無我に入っていくのです。これで思考のループから脱却できます、思考の無限地獄から脱却できます。

(Visited 3 times, 1 visits today)