腕全体の感覚、独立国家「指」の感覚の逆転

腕全体として生まれてくる

我々は腕全体として生まれてきます、形状は指ですが、、、腕全体の中の指がこの現象界に飛び出た感覚です。ですから感覚は腕全体なのです、見える姿は指ですが感覚は腕全体なのです。ところがこの世界の中に両親と呼ばれる存在が現れ、、、指に向かって名前を何万回も呼び続けてきます。これによって腕全体として生まれてきたにも関わらず指だけにフォーカスが意識されていくのです。指に個人意識が生まれ始め、、まさかの指として生きていくというストーリーが始まっていきます。指としてまさかの腕全体の中を動き回るという摩訶不思議な現象が始まります。距離があり時間がある世界が突如として生まれたのです。

指には両眼があり、その両目から全体(腕全体)を眺める

指には両眼が発達し、その両目からこ腕全体を眺めるようになります。すると不思議にもこの腕全体がまさかの大海原、ジャングル、荒野に見えてきます。両親からあらゆる情報を植え付けらえていくと同時に腕全体が全く違う別世界に変化するのです。これが人間と世界の関係です。どの両親のもとに生まれるかで生きる世界が全く違うのです。なぜならば見える世界は脳内で写っておりこれと知識は密接に関係しているのです。そして腕全体は全くなくなっています、表面上は。

各指は各指の見える世界を生きている

人間の指は両手で10本ありますがこの指が世界中で70億個あります。この指は一人一人全く異なる知識、経験を所有していますから全く異なる脳内映像を見ています。つまり全員が全く異なった世界を生きているのです。この状態で他人と価値観を共有しようという発想が完全に無理ゲーなのです。見ている世界が完全に異なっているのに生き方を共有するなどなぜできるでしょうか。

腕全体として生きる、指として生きる、、綱引きが続く

腕全体として生きる、再び指という錯覚で生きる、、これを延々と繰り返していきます、生涯。多くの方は指としてしか生きたことがないと勘違いしています、実は多くの時間を腕全体として行動しています、ただしその後にこれは「指がやった」という思考が湧きそこに取り込まれます。多くの時間を指として生きるのは疲れます、なぜならば指という独立国家は存在しないからです。腕全体として多くの時間を生きる方は疲れません、なぜならば本性が腕全体だからです。この綱引きを意識的に眺めれるようになりますと、、、指の時間は激減します。

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