東京という桃源郷に住む

多くの方は桃源郷に住んでいる

桃源郷とは幻の街のこと、東京とは事実多くの方にとって桃源郷です。何を言っているのか??東京は超シビアな街、現実剥き出しの街ではないか??違います。桃源郷だからシビアなんです、桃源郷だから苦しい街なのです。田舎から出て来た若者が東京って楽勝だよねってあまり聞いたことがないのです。それは桃源郷だからです。人間は名前が付いた物を目にした時にそれが視界に入り込んできます。椅子という名前が付いた物を見れば椅子が入り込んでくるコップという名前が付いた物をみればコップが視界に入り込んできます、渋谷駅に行けば人間という名前がついた物、男と名前がついた物、ビジネスマンと名前が付いた物、学生と名前が付いた物、、これらが次々に入り込んできます。本当はそれらに名前など全くなくただの生命現象です、揺れ動く生命現象にも関わらずしっかりした独立した物であると認識し入り込んできます。朝起きて寝るまで名前がついた物に囲まれさもそれが実在するかのうに錯覚しながら起きています。そして眠りについても夢の中でまた名前がついた世界に居ます。

本当はただ生命が揺れ動くだけ

本当の本当はただ生命の揺らぎだけがあります、大自然に囲まれれば分かりますが名前が付いていないものばかり、、、これが静寂、至福です。大都会は全部名前が付いていてそれが実在するかのように「自分」に迫ってきます。この中で「私」はいかに幸福になれるかを真剣に考えています。名前という「思考」の世界が自分に入り込んできてその中でいかに生きるかを考えている、、、一日中実は思考の世界に居るのです、これが本当の桃源郷です。

じゃあ東京を離れよう

だから東京に居ない方が良い、そんな単純な話ではありません。東京を再び桃源郷から事実、根源に戻してしまえばいいのです。名前が付いた物が視界に入って来てもそれこそが幻想の入り口であることを見抜き、自分もそこに参加させない、、幻想ゲーム、妄想ゲーム、思考ゲームに参加しない、、、そしてこの体を通じて湧き上がる思考も行動も勝手に起こっていることを見抜く、すると今まで重くのしかかっていた何かが取れているのに気づきます。桃源郷独特の息苦しさが軽減しているのに気づくのです。

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