仮面ライダーは楽しいが疲れる

仮面ライダーに成り切った子供は途中で疲れる

仮面ライダーに成り切った子供は最初は楽しく遊びます。仮面ライダーになり切る感動を覚えながら味わい尽くしていきます。ですが途中で徐々に疲れていく、なぜならば仮面ライダーではないからです。子供の集中力からして1時間ぐらいが限界でしょう。自分に成り切った全体は自分であることに間違いなく疲れますが全体であったことを完璧に忘れていますからなぜ疲れているのか理解できません、ただ疲れ果てて寝るだけになります。疲れることにも、満たされないことにも結局は気づきません。

全体であったことを忘れている悲劇

全体は自分をやっていく上で全体であったことを完璧に忘れています。これが悲劇です、なぜ満たされないか、なぜ孤独なのか、なぜ焦燥感が消えないのか、、、全くわからないからです。全体であったことを完璧に忘れています。全体であったことを完璧に忘れていますから逆に言えば個人を徹底的に堪能できるとも言えます。仮面ライダーに成り切ったまま素性を完璧に忘れてしまった子供のようです。

自分をやるのに疲れ果てた全体は全体に帰る準備をする

全体による自分劇場は延々と続くわけですが、、、さすがに徐々に疲れてきます。何をもってゴールなのか、何をもって完成なのか、何をもって成就なのか、、、全くわからないままに人生が続いていくわけですがそれが疲れるのです。このような状態が続くと徐々に自分になり切る全体は実は自身が全体であったことを思い出していきます。これは不思議なほどにでも確実にそこに吸い寄せられていくのです。全体が全体であった記憶が蘇ってきます。

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