残るもの
我々は記憶が全部飛んでしまったらどうなると思いますか????経験が飛びますよね。過去の経験の全てが。私ストーリーの全てが消えます。さらにですよ、記憶が飛んでしまった「今」経験がなくなります。思考が支えてきた経験が消えるのです。ビールを飲んでも「私がビールを飲んだ」という経験が起こりません。スイカを食べても「私がスイカを食べた」という経験が起こりません。そうです。何もかもが消えるのです。ですが絶対に消えないことはあります。それが「在る」という言葉が指し示す感覚、「意識」という言葉が指し示す感覚です。これは消えません。
そして
「在る」「意識」の感覚が気づかれます。気づかれないことがありません。「在る」「意識」の感覚に気づくのに努力は必要ないのです。つまりこれまでの全ての経験は「在る」「意識」の変容だったということです。記憶も思考もマインドも「在る」「意識」の変容でありそれが全てもれなく「気づかれ」ます。かつての「私」も「意識」「在る」の変容でありだからもれなく気づかれてきたのです。
私はどこに????
では過去に存在していた「私」はどこに行ってまうのですか???過去に存在していた私は「私=気づき+意識+この体」のことだったわけです。ですが私こそが意識の現れであり、その意識は、気づきの現れだったのです。ですから「私=この体」になるのです。この体に名付けられた名前に戻ったのです。私を構成していた「意識+気づき+この体」からすっぽりと意識と気づきが消えました。だからもうかつての私ではないわけです。